計量モデルによる豪ドルの分析

為替の変動相場制が導入された以降、経済を分析し将来の動向を予測するには、為替の動向は重要視されている。為替の動向を分析するには大きく分けて、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析という2つの方法がある。ファンダメンタルズ分析は経済動向などに基づき、テクニカル分析は過去の為替価格を基に将来の値動きを予想するものである。

近年では、豪ドルは資源国通貨、高金利通貨として注目を集めている。豪ドル相場の変動は、輸出に依存しているオーストラリア経済に大きな影響を与えると共に、資源を調達する国及び豪ドルへの投資国にも影響される。

豪ドルの対米ドル為替相場への影響については、計量モデルを用いて政策金利、雇用、GDPなど経済指標がどのくらい相場を影響するかが検証した。以下の結果が得られた。

(1)オーストラリアの景気も勢いがなくなり、米欧が相次いで金融緩和に踏み切ったため、引き続き世界の投資マネーは豪ドルへ金利の魅力が残っている。

(2)米国では緩やかな景気回復が進んでおり、今後金融緩和が段階的に縮小される過程で米ドルが進む場合、豪ドルの米ドル相場は柔軟に調整するとみられる。

(3)中国経済は、豪ドへの影響に限定的である。