非在来型天然ガス

現在、世界的に使われている主なエネルギー資源は石油、天然ガス、石炭、ウランなどであり、これらは一般的に在来型エネルギー資源と呼ばれている。それ以外に「非在来型エネルギー資源」と呼ばれる資源が大量に存在している。非在来型エネルギー資源の中で、天然ガスに対応するものとして、炭層ガス(コールベッド・メタン、CBM)、シェールガス、タイトガス(タイトサンドガス)、メタンハイドレート、さらに水溶性ガスなどがある。これまでは開発技術が十分には実用化されていなかった。これら非在来型ガス資源については、近年、米国を中心として採掘および採出(回収)技術が進歩し、その結果、それらの商用化・実用化へ向けての動きが活発化してきている。

炭層ガスは、炭坑からのガス(メタン)の抽出と、地表から坑井を炭層に掘削して炭層ガスを抽出すること、に分けられる。一般的な記述は主として後者について行う。

シェールガスは頁岩層内に滞留した天然ガスである。2000年以降、開発技術の進歩により米国で急速に進んでいる。

タイトガスの貯留層は、浸透率が1md(ミリダルシー)より低い砂岩である。そのためタイトガス生産性が低く、さらに地層深度が深いため、開発費用がかさむ。

メタンハイドレートはメタンを水(H2O)が囲む構造の物質であり、固体(氷のようなもの)である。ある程度の低温(0~10℃)と高圧(10Mpa以上)の条件下で生成し、海底や凍土地帯などに存在することが確認されている。

水溶性ガスとは、水の中に溶解している天然ガス、或いは水の中に分離して存在している天然ガスを言う。それには、次の3つの種類がある。(1)微生物発酵メタン。(2) 石油あるいはガスの貯留層から分離したガス。(3)石炭の堆積層に存在するガス。