重質油の特性

原油は、多様な炭化水素の混合物となる。原油の種類は、一般に決められた比重単位(API度)によって、超軽質原油、軽質原油、中質原油、普通重質油、特重質油、超重質油などに分類される。重質油とは、比重が大き、粘度が高く、従来の回収方法では地下から汲み上げられない重質化原油を言う。重質油の定義は、国や業界などによって異なる。例えば、中国では、重質油の粘度および密度によって、普通重質油、特重質油、超重質油と言う3種類に分類されている。また、中国では油層の深度の違いによって、重質油の油層を、浅油層、中等深度油層、深油層、特深油層、超深油層という5段階に分類されている。 さらに、中国の重質油油層は、堆積盆地の構造、貯留層の地質的特性などによって、以下のような特徴が見られる。

(1)重質油の集油構造は、極めて複雑である。発見された重質油の油層には、断層や地質構造、岩の性質などによって、複雑な原油、水、天然ガスの分布特性がある。

(2)重質油の賦存油層は、かなりばらつきがある。重質油の油層は、確認埋蔵量の80%が地下800m以下にあり、その約半分は1,300~1,700mに存在している。西部地域では2,000mの油層が多く発見されているが、さらに、重質油田によって油層の深度が5,300m以上に及ぶ。

(3)重質油の油層には、さまざまな不確実性が存在する。多くの重質油の油層周辺には地層水がある。さらに、油層と水層が多く混在している。